今回は”ラグを洗ったら色落ちしてしまった”という方や、”これからラグを洗おう”と思っている方は必見です!!!
なぜこのテーマにしたのか??
それは私が家でラグを洗っていたらどんどんと赤の染料が染み出してきて色落ちしてしまったからです…
初めてのことだったので焦りました…
それと同時にショックも大きく…テンションはダダ下がりでした。
原因は初めからサブザブと水で濡らして洗い始めてしまったからです。
絶対に家で洗う際は、パッチテストをしてから徐々に面積を広げて洗う様にしてくださいね!!
私みたいな失敗をされた方や、これからラグをお家で洗おうと思っている方にどう対処したらいいのかをお伝えしたくてこのテーマに致しました♩
私の家でのラグの洗い方は以前のブログにも書いているのですが、シャンプーとリンスで水洗いをします。
ところが、今回のラグは、水を染み込ませて汚れをかき出す段階から少しずつ赤い染料が流れ出てきていました。
最初は汚れだと思っていたのですが、どんどん血の様に真っ赤になっていったのでびっくりしてしまいました。
特に裏側から染料が出ていて、すぐにラグについて色々教えて頂いてる方に連絡し、対処法を教えて頂きました!!
では、ここから対処法をお伝えしていきます!!
色落ちした時の対処法
①色落ちしてきていると分かった時点で洗うのをやめる
②すぐに水気を取る
小さく丸めていきながらしっかりと体重をかけて脱水していきます。
③乾燥させる
形を整えてから、陰干しします。
干す時も染料がつくので周りには何も置かない様に気をつけて下さい。
④ラグが乾き切る前にドライヤーでブラッシング(逆目に)しながら乾かす
裏側も乾かしましょう。
ラグによっては毛足がゴアゴアになってしまうものもありますので様子を見て乾かして下さい。
このラグの場合は毛足のゴアつきなどなかったので、再度陰干しして乾かしました。
乾かし終わったら、ラグの状態を確認します。
やはりクリーム色だったところがほのかにピンク色に染まっていました。
ですが、これはこれで味が出ていい風合いになったと思います!笑
型崩れもなくさらにヴィンテージ感増しました!
[色落ちする前]
[色落ちした後]
どうですか??やはり色落ちしているので全体的に明るくなってます…
が、しかし、とてもいい風合いになっていると思いませんか??笑
これは自分自身の判断なのですが…
何度も言いますが、大事なことはラグを洗う前にパッチテストをすること!!!!!
小さな面積で試してから、面積を広げていく。
当たり前のことですが、できていなかった…
皆さんはラグを洗う前に是非気をつけて下さいね!!
色落ちする原因
そもそも色落ちする原因は…というと、
ヴィンテージラグやトライバルラグは一般的に2種類の方法で染められています。
①草木染め
②化学染料
色落ちをしやすいのは①草木染めになります。
ヴィンテージラグは化学染料で染められているものが多いそうです。100年くらい前から化学染料が使われだして、王宮で使われるものや王様に献上するラグは発色が良く色持ちも良いため好んで使われていたみたいです。しかし、最近のラグは昔ながらの伝統的な染めの良さを復刻するために草木染めのラグが多いそうです。産地によってもずっと草木染めをしているところもあるみたいなのでまちまちだそうです。草木染めでも、しっかりと色落ちをしない様に処理をしているものであれば洗ってもそこまで色落ちはしないのですが、それがされてなければ今回のラグの様にどんどんどんどん染料が染み出してきてしまいます。また、傷や穴を隠す為に絵の具みたいな顔料で塗っていることもあるそうです。その場合も今回の様に色落ちしてしまいます。
化学染料と草木染めの見た目の判断は難しいので、やはりパッチテストは大切ですね!
人間も、ヴィンテージラグも失敗を重ねながらいろんなものを吸収し、それぞれの味を出していくのだなぁ…としみじみ思いました。
そもそもヴィンテージラグは世界に一つ。
私たちの元にやって来るまでに色んな経験をしながらもいい風合いを作り上げて、愛おしいラグとなっているのではないでしょうか…
本当に人間と重なり合うことが多い気がします。
失敗を恐れずに、それをどう生かしていくのか、行動しなければ何も起こらない。行動をするからこそ成功や失敗がある。そして、色んなことを学び吸収し、一人ひとりの考えや個性が生まれ、その人なりの人間性が出来てくる。
ラグから学ぶこともたくさんあります。
✳︎ヴィンテージラグ販売に向けて準備中
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